劇団四季の『CATS』を観てきました
こんにちは。飛鳥みやびです。西梅田にある大阪四季劇場へ劇団四季の『CATS』を観に行ってきました。
『CATS』は、ブロードウェイを始め世界各国で大ヒットしたあまりにも有名なミュージカルです。1983年に劇団四季が日本で初めて上演し、当時の演劇界に一大センセーションを巻き起こして以来30余年、通算公演回数は9,200回、総入場者数910万人を超え、驚異的な記録を更新し続けている奇跡のミュージカルです。
今さら説明するまでもありませんが、私は観たことがありませんでしたので、13年ぶりの大阪公演に、友達に誘われて行くことになりました。
ライオンキング以来の劇団四季観劇
劇団四季の演劇は、一昨年のクリスマス時期に、阪急三番街のガラガラ抽選会で、ライオンキングのチケットが当たりましたので、去年の今頃初めて観に行きました。
ライオンキングのストーリーは大体知っていましたので、多彩な動物たちのアクションや舞台装置のダイナミックな動きで結構楽しめました。
CATSに関しては、あの猫の衣装のイメージと、「メモリー」という歌を知っている程度で、ほとんど予備知識も無く、下調べもせずに観に出かけました。
CATSの感想
するとどうでしょう。客席の通路を出て来て観客のすぐ前を通るという、客席と舞台が一体となった空間演出や、出演者の方々の動きや仕草が、まるで本物の猫の様ですばらしかったのですが、はっきり言ってどういう話かよくわかりませんでした。
何が何だかよく理解できないまま終わった感じです。
CATSを理解出来なかった原因は、ストーリーを追いかけようとした事にあると思います。ストーリーを追ったところ、何も捕まえられないまま劇が終わったという印象です。
帰ってから調べたところ、一応ストーリーはあるのですが、起承転結のようなドラマティックな展開が無く、ストーリーというより状況設定だけがある様な感じでした。
CATSのストーリー
一応 CATSのストーリーは、以下の通りです。
満月が輝く夜、都会のゴミ捨て場。たくさんのジェリクルキャッツが集まって来る。人間に飼いならされることなくしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、行動力を持つ猫、それがジェリクルキャッツ。
今宵は長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ特別な日。
猫たちは、各々の人生を歌い踊りアピールする。やがて夜明けが近づき、天上に上り新しい人生を生きることを許される、ただ一匹の猫の名前が宣言される。その猫とは・・・ という様な内容です。
CATSの評判
CATS の評判を調べてみると、どうも人によって好き嫌いがはっきり別れる様です。
大好きだという人もいれば、まったく面白くないという人もいます。
どうやら、このミュージカルは、物語を観るのではなく、最も純粋なジェリクルキャッツに選ばれるべく、様々な猫が歌と踊りでアピールする場面を楽しむのが王道のようです。
ロックンロールやバレエ、タップダンス等、様々な立場の猫が踊って歌ってアピールするのが見せ場で、ロイドウェバーの曲とダンス、それを演じる俳優の技量と生の迫力がこのCATSの全てだと思いました。(それだけに役者の能力が作品の良し悪しに直接反映します)
こういうミュージカルもあるんですね。ミュージカルの奥深さを初めて知りました。
すぐ出来る事はすぐにダメになる様に、簡単に理解出来るものは、簡単に飽きられます。この奥深さが、賛否がありながらもロングランを続けてきた『CATS』の秘密かもしれませんね。また機会があれば、新たな目でCATSを観てみたいと思います。
ではまた。